Sweet 2

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その日、ガチガチに緊張したまま、やっと終業時間になる。長い一日を終え、明日もここに来なければいけないと思うと、憂鬱で堪らない。 「野田さん、時間だよ。タイムカード押して帰って。明日も美味い珈琲頼むな。お疲れ様」 部長さんが微笑みながら、労いの言葉を掛けてくれた。失敗したのに、優しいな。 デスクの上を片付け、椅子から立ち上がる。隣席にいる葉月さんは、眉間にシワを寄せ、忙しそうに会議資料を作成していた。 私の…せいだよね。
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