Sweet 3

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◇◇ あれから毎日、彼女は懲りもせず出社し、毎日ヘマをしては涙ぐむ。 彼女が企画部でアルバイトを始め、一週間が経過した。 毎日彼女が泣くお陰で、俺はみんなから、葉月ではなく鬼月と呼ばれている。 彼女の世話に限界を感じた俺は、彼女に地下倉庫の整理整頓を命じた。 地下には、部署ごとに倉庫がある。男しかいない企画部。十二畳程の倉庫は、棚に伝票や資料が雑然と置かれ、埃が被り悲惨な状態だ。 勿論、重要書類も保管されている。これは彼女を企画部から追い払う訳ではなく、重要任務なのだ。
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