789人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっ?私とですか?」
「仕方ないだろう。俺は指導係だ。ビルの屋上で一人って、まるで俺達がアルバイトを虐めてるみたいだからな」
「…すみません」
「ほら、さっさと食え。午後からは伝票整理だ。電卓くらい使えるよな?」
「はい、大丈夫です」
嬉しそうに笑った彼女。
初めて、笑顔を見たかも。
いつも眉間に皺を寄せて、泣きそうな顔をしているから。
笑顔はやっぱり高校生だな。無邪気と言うか…無垢と言うか…。
最初のコメントを投稿しよう!