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「毎日、鬼月とランチ?喉に詰まって窒息しない?」
梶木の言葉に、彼女はクスクスと笑う。一体何が面白いんだよ。全然笑えねーよ。
けど…
彼女と飯を食えるのも、あと十日だ。
また、むさ苦しい男だけで、飯を食うのか。
俺、何を寂しがってるんだ?
彼女のせいで、仕事は捗らず、毎日残業だって言うのに。
彼女が居なくなれば、俺の仕事はスムーズに捗るのに。
「あと十日だね。野田さんの入れるコーヒーが飲めなくなるなんて残念だな。超美味いから、俺、もう缶コーヒー飲めないよ」
「嘘つけ。梶木、昨日も缶コーヒー飲んでただろ」
梶木のヤツ、本当に調子いいんだから。
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