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…鬼より恐い葉月さん!?
『もしもし、葉月だ』
「…すみません。野田です…」
ざわざわと周辺は賑やかで、周囲にいた男性の声が受話器から聞こえた。
『鬼月、赤い携帯に変えたのか?赤鬼!それとも~女の携帯?お前、女いんの?』
酔っぱらいの野次…
どうやら、職場の飲み会らしい。気まずい空気の中、葉月さんが淡々と喋る。
『明日返す』
「あ……」
電話は一方的に切れた。
『ありがとうございました』と、今日のお礼も言えなかった。
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