Sweet 7

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地震はすぐにおさまり、被害はなかった。 「大丈夫か?」 「…怖かった」 泣きそうな私の肩を、葉月さんの大きな手が包み込んだ。 その時… わかったの。 はっきり… わかったの。 私は… 葉月さんが…好きなんだって。 どんなに冷たい口調でも、どんなに冷たい態度でも、葉月さんの心の中は温かい。 ぶっきらぼうではなく、不器用なんだ。 私と…同じ? 私も不器用だから。
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