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「何を動揺している。美紅は門限が厳しいんだろ。門限までには、ちゃんと送るから安心しろ」
ちゃんと送るんだ。
やっぱり子供扱いだね。
コンサート会場から近いホテルの最上階、予約席に案内された私はドキドキしている。
これが大人のデート。
ワインで乾杯とかしてみたい。
「ノンアルコールビールと彼女にはオレンジジュース、あとはコースで。美紅は好き嫌いないよね?」
「はい、葉月さんとは違うので、何でも食べれます」
「それは、嫌味か?」
だって楽しみにしていた赤ワインが、オレンジジュースになったから。
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