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何処にも寄り道せず、葉月さんは車を走らせる。いつも待ち合わせる目黒駅を通過し、葉月さんは私の家に向かった。
「ま、待って」
「もう暗いし、家の近くまで送る。夜道は物騒だからな」
「家の近くは…」
「俺との交際そんなに困る?」
「違うよ。すぐ…に、パパは怒るから。感情的になって話出来ないタイプなの」
四回目のチャレンジも失敗した。
「俺は美紅と堂々と付き合いたい」
嬉しいけど…
ちょっと困る。
葉月さんは父の性格知らないから…。
「降りますー!」
「は?」
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