Sweet 7

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「降ろして下さいー!」 「あのさ、田舎の路線バスじゃないんだから」 「もう家はこの先だから。大丈夫、すぐ…っ」 「なに?」 「すぐに帰らないと、パパに叱られるから」 「はいはい」 五回目のチャレンジも失敗。 惨敗だね、私。 「今日はありがとうございました。ご馳走さまでした」 「美紅」 「はい」 運転席から、肩を抱き寄せられ、不意に唇を奪われた。 「……す…ぐる」 葉月さんは、『なに?』って顔をし、目を見開く。 「おやすみなさーい!」 私は逃げるように助手席から飛び降り、ハイヒールのまま走った。 やっと、名前が呼べた!
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