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俺は列から飛び出し、彼女の救出に向かう。
「おい、何ナンパしてんだよ。俺の彼女に手を出すな。美紅、おいで」
彼女の手を掴み、俺はまた最後列に並ぶ。チャラ男は彼女に手を振っている。
「ナンパされて、ヘラヘラするな」
「えっ?」
「男に隙を見せるな」
「あのぅ…、あの人達私の従兄弟です」
「えっ?あのチャラ男が、社長の甥?」
「ああ見えて、外車専門のカーショップの社長と副社長です」
「あのチャラ男が社長と副社長!?」
人は見掛けによらぬ物だ。
チャラ男に俺は負けている。
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