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「久しぶりに再会したんだし。飲みに行こうよ」
「飲みか…」
「うん、私の歓迎会してくれないの?」
「たった一ヶ月だよ。送別会ならしてやる」
「もう追い出す気?意地悪だな。葉月君、歓迎会してよ。今夜飲みに行こう」
「二人でか?」
「うん、二人で」
松井が俺を見て微笑んだ。
松井の言う通り、俺も息抜きが必要かな。毎日毎日残業だし。美紅と酒を飲むことは出来ないし。
松井は大学の同窓生だ。
学生時代の懐かしい話でもするか。
「よし、今夜は飲みに行こう」
「やった。行こう!」
ただの飲み会。
俺は仕事を切り上げ、軽い気持ちで松井と繁華街へと繰り出した。
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