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「あら、困るの?他に付き合っている女がいるとか?別にいいわよ。私も彼氏いるし。恋愛と結婚は別でしょう?私も彼と別れるから、あなたも挙式までに別れてくれればいいわ」
「松井…」
振り向いた俺に、松井が唇を重ねた。ほんのり甘い、カクテルの味が口に広がる。
「二人きりの時は、ヒカルでいいわ。私達きっと、いいパートナーになれるわよ」
「俺は、君と結婚する気はない」
「そうかな?あなたは絶対、私と結婚することになるわ」
松井は手に持っていたカクテルを、一気に飲み干す。
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