Sweet 12

10/23
579人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「一台でいいよ」 俺は店員にタクシーを頼む。松井は俺の肩に、ストンって頭を乗せた。 「おい、寝るなよ。しっかりしろ」 「もぅ~ダメ」 甘ったるい声を漏らしながら、松井は俺に抱き着く。 「しょうがないヤツだな」 タクシーが到着し、俺は店員と二人係りで、松井をタクシーに押し込み、俺も一緒に乗り込んだ。 「ありがとうございました。またのご来店お待ちしてます」 バタンとタクシーのドアが閉まり、俺は松井に住所を問う。 「家はどこ?」 「う~ん。葉月んち、飲みなおそー」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!