Sweet 11

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◇◇ 俺は電話を切ったあと、携帯をスーツのポケットに収めた。 まさか松井の声が美紅に聞こえているとは、考えもしなかったし、例え聞こえたとしても、松井は知人、やましいことは何ひとつない。 「ねぇ、葉月君。知ってた?」 「何?」 「私が、どうして葉月君の会社に来たのか?うふふ」 かなり酔っぱらっている松井。俺の肩に寄り掛かりニヤッと笑った。アルコールの匂いがプンと鼻をつき、俺は眉を潜める。
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