579人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「悪ふざけはよせ」
「悪ふざけ?何言ってるの?桂木のおじ様が将来有望な社員がいるから、お見合いしないかって、父に持ち掛けたのよ」
「社長が?嘘だろ?」
「嘘じゃないわ。ちゃんと写真まで用意して。履歴書の写真だったけどね。私その写真見て、あなたと何処かで逢った気がして。それを確かめたくて、お見合いOKしたの。それに、タイプだったし」
俺は信じられなかった。
社長が、一社員である俺の見合いを、わざわざ持ち掛けるなんて、絶対に不自然だ。
会社には松井に相応しい、有能な社員はいくらでもいる。
最初のコメントを投稿しよう!