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社長の発した一言で、俺と松井の具体的な結婚話が動き始めた。
「すみません、ちょっと二人だけで話をさせて下さい」
「二人だけで?ああ、いいだろう」
俺は社長室を出て、松井を休憩室へ連れて行く。休憩室の壁に並ぶ自販機。
俺はここで、毎日美紅に缶ジュースを買い…
美紅に…
初めてキスをした。
「なぁに?せっかく結婚の話で盛り上がっているのに」
腕組みをしながら、松井が俺を見た。
「松井、妊娠は嘘だよな」
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