Sweet 14

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俺の横を通り過ぎる美紅。 俺は思わずその腕を掴む。 美紅…行くな。 そう言いたい癖に、俺は…。 「タクシー呼ぶから待ってろ。夜道は危ない」 「…もう…優しくしないで」 俺の手を振りほどき、美紅は玄関を飛び出した。大きな音を立て、玄関のドアが閉まった。 「…くそ」 リビングの壁を何度も握りこぶしで殴った。赤くなりジンジンと痺れる拳。 美紅… ごめんな…。 拳の痛みよりも、美紅を傷付けた痛みが、胸を締め付ける。
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