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◇◇
泣きながら、葉月さんのマンションを飛び出した。
葉月さんは、あの人と結婚するんだ…。
泣きながら歩道を走っていたら、男性に呼び止められた。
「美紅ちゃん?どうしたの?こんな時間に…」
立ち止まり振り返ると、後ろにいたのは空風君だった。
「何かあった?目が真っ赤だよ。大丈夫?」
優しい言葉に、心が弾けた。歩道に立ち竦み、子供みたいに泣きじゃくった。
「どうしたの?ほら、落ち着いて」
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