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◇◇
私は四人でディズニーランドへ行った。私よりも一歳年上の彼らは、無邪気で明るくて、沈んでいる私を和ませようと、二人とも必死で面白い会話をする。
その気遣いが…
嬉しい反面、逆に自分の居場所がここではないと思えた。
二人乗りのアトラクションで、遥と守本君が仲良く乗り込み、私は空風君と乗ることになる。アトラクションを乗り終え建物の外に出ると、寒風が髪を揺らした。
「美紅ちゃん、大丈夫?寒くない?」
空風君が、自分のマフラーを外し、私の首に掛けた。
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