Sweet 15

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◇◇ 悲しみに暮れていても、月日は流れて行く。 二月の終わり、私は父に呼ばれ書斎に入る。 「…話ってなに?」 「美紅、葉月が会社を退職した」 「…えっ?」 「もう葉月と付き合っていないだろうな?葉月から連絡があっても、取り合わないように」 「…どうして会社を辞めたの?結婚したから?」 「挙式目前で結婚を白紙に戻し、責任を取ったんだろう」 「結婚を…白紙に?」 結婚を白紙にするなんて。 彼女は妊娠していたはず。 なのに… どうして…。
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