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「無理だよ…」
「無理?俺、もう撃沈?もう少し時間ちょうだい。取り敢えず、友達から始めていい?」
私達の前を歩いていた遥が突然振り返る。
「美紅、友達ならOKだよね?またさ、四人で一緒に遊ぼうよ」
遥や守本君に乗せられ、私はつい頷いた。
友達だよ…
ただの友達…。
私が愛しているのは…
葉月さんだけ。
失恋した今も…
葉月さんだけ。
私のバッグの中には、葉月さんのマンションの合鍵が入っている。この鍵を…返さないと。
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