Sweet 16

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「…ぅん」 進の優しさはわかってる。 この半年、私はその優しさにずっと甘えてきた。 私は狡い女だよ。 葉月さんが好きなくせに。 進の気持ちに、気付いている癖に。 気付かない振りをして、進と付き合ってきたんだ。 「さてと、食いますか?」 進は私の頭をクシャクシャって撫でると、ニコッて笑った。 いつもの進。 明るくて、優しい進の笑顔。 ホットプレートのスイッチを、再びONにし進はお肉を焼き始めた。 私は手で涙を拭う。 進…ごめんね。
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