Sweet 20

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「美紅、覚えてる?初めて美紅を抱いた日。あの日も美紅は号泣していて。俺はなかなか美紅を抱けなかった」 美紅は涙で潤んだ瞳を俺に向けた。 「あの日と…おなじ」 「葉月さん…」 「ほら、泣き止んで。俺、美紅を抱きたいのに、泣いてると抱けないだろ?」 「…優(すぐる)」 俺の名を呼ぶ美紅が愛しくて。 子供みたいに泣きじゃくる美紅の唇に、そっとくちづける。 唇をゆっくり離し、見つめあったまま再び唇を重ねた。
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