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身長の低い美紅の目線に合わせ、背中を丸め美紅の顔を覗き込む。
「泣き虫」
「……いじわる」
美紅の頬にキスを落とす。
しょっぱいな。美紅の涙。
俺はそのまま…
美紅の唇に自身の唇を重ねた。
美紅…愛してるよ。
ずっと…愛してた。
「美紅、俺でいいのか?」
「うん…。葉月さんが…好き」
美紅を両手で抱き締めた。
ズボンのポケットから、マンションの鍵を取り出す。
「これ、俺のマンションの鍵。俺の部屋で待っててくれ」
「…ぅん」
「部屋で待つってことは、俺達もう後戻り出来ないよ。俺達のことを美紅のご両親は認めてくれないだろう。それでも俺のところに戻るのか?」
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