Sweet 19

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俺は美紅に冷たい缶珈琲を渡す。 「…ありがとう」 美紅が両手で缶珈琲を受け取った。俺は美紅の隣に座った。何から話せばいいのかわからず、暫く沈黙が続いた。 「あのな…」 「あのね…」 二人の声が重なり、思わず顔を見合せ微笑み合う。 「葉月さんから…言って」 「ああ、どうしてここがわかった?」 「スーパーの狸さんに聞いたの」 「狸?あの赤木か。お喋りなヤツだな」 「葉月さんは、初めから私に気付いていたんだよね。なのに…どうして声を掛けてくれなかったの?」
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