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だけど…
美紅の幸せを考えたら…。
小さなイベント会社で働いている俺と、WORLDcorporation社長令嬢の美紅とでは、ますます立場が釣り合わないよ。
「彼は…私の恋人」
…やっぱりそうか。
俺はショックを隠せない。
「そうか、良かったな。美紅が幸せで嬉しいよ」
俺は美紅の頭をガシガシと撫でる。
「…やめて。子供扱いしないで。私はもう十九歳になったの。それにもう大学生だし」
美紅が右手で涙を拭った。
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