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「…美紅?どうした?」
「ばか!葉月さんのばか。新しい恋人なんて、出来るわけないよ。私が好きなのは、葉月さんだけだよ。どうしてわからないの。なんで…わかんないの…」
俺の背中に額をつけ、美紅が号泣し始めた。
「俺は…美紅に相応しくない」
美紅の手をほどこうとするけど、美紅の手はほどけなくて…。
「私に相応しいかどうか…。決めるのは私。葉月さんじゃないよ…」
「チーフ!電話…っとぉ。電話、折り返しにします?取り込み中ですよね?妹じゃないじゃん?」
俺達を見てスタッフの女性が苦笑いした。
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