Sweet 19

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「悪いな。電話折り返しにして」 俺はスタッフに向けた視線を、美紅に向ける。 「仕事の邪魔をするな」 「……」 「そんなに強くしがみついたら、俺、理性飛んじゃうだろ」 「葉月さん…」 「忘れよう、忘れようって、ずっと頑張ってきたのに、なんでそんなことをするかな」 「だって…」 「大人の俺を、まだ惑わす気?」 俺の背中で、美紅の嗚咽が聞こえる。 「しょうがないな」 緩んだ美紅の手をほどき、俺は美紅と向かい合った。
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