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「もしもし、遥。元気？」
『美紅！今何処にいるの！？』
「マ…マ！？」
遥の携帯なのに、電話から聞こえるのは母の声。
『美紅、あなた無事なの？元気なの？ずっと音信不通で、本当に警察に届けるつもりだったのよ！』
母の怒鳴り声が、ガンガン鼓膜に響く。
「警察？大袈裟だな。元気だよ、どうして遥の携帯から掛けてるの？」
『遥ちゃんから借りたのよ。だってあなたママの電話には出ないから。美紅、大変なの。パパが倒れたの。すぐ家に戻りなさい』
「パパが倒れた？」
『とにかく、すぐに戻りなさい』
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