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「なんだぁぁー…!!」
「…ばれた」
私はタオルケットで顔を隠す。
バンッて洗面所のドアが開き、ドスドスと恐竜みたいな足音がした。
頭から被っていたタオルケットをはね除けられ、目の前には恐い顔をした葉月さん。
「…キスって、なんだよ!」
鏡で見たから、スキがキスに見えたんだ。
「キスじゃないよ。スキ…みたいな」
「俺さ、皮膚が弱いの。絆創膏でも被れるタイプ、わざと爪立てただろ!」
わざとキスマークつけたのは、だあれ?
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