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「葉月さんだって、こんなにキスマークつけて。おあいこだよ」
私は開き直る。
けど、やっぱり恐い。
「イタズラした罰。今夜、お仕置き」
「…ぇっ!?」
『お仕置き』って言葉に、私の体はビクンとなる。
だって葉月さんなら、本当にお仕置きしそうだから。
再び洗面所に向かった葉月さんの後ろを追い掛け、新しい歯ブラシを貰って、二人仲良く並んで歯磨き。
横目でチラッと葉月さんを見上げると、まだ怒ってる。
鏡に映るキスマークだらけの私と、胸にスキって文字が浮かぶ葉月さん。
二人の姿が滑稽で、私はプッと吹き出した。
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