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葉月さんの左手が、コツンと私の頭に落ちる。
「笑い事じゃない!」
「…ごめんね」
葉月さんの頬にキスをして、やっと許してもらった。
葉月さんの新しい部屋で初めて朝食を作る。目玉焼きと野菜サラダ。トーストとコーヒー。
朝食を食べながら、勇気を出して聞いてみた。
「私…このままここにいていい?」
「このまま?」
「うん、私のマンション近いし時々戻るけど、朝晩はここにいたいの」
「毎日ここに泊まるのか?」
「だって、離れたら葉月さんはまた消えていなくなりそうで…」
「…消えないよ」
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