Sweet 21

7/19
前へ
/19ページ
次へ
葉月さんの左手が、コツンと私の頭に落ちる。 「笑い事じゃない!」 「…ごめんね」 葉月さんの頬にキスをして、やっと許してもらった。 葉月さんの新しい部屋で初めて朝食を作る。目玉焼きと野菜サラダ。トーストとコーヒー。 朝食を食べながら、勇気を出して聞いてみた。 「私…このままここにいていい?」 「このまま?」 「うん、私のマンション近いし時々戻るけど、朝晩はここにいたいの」 「毎日ここに泊まるのか?」 「だって、離れたら葉月さんはまた消えていなくなりそうで…」 「…消えないよ」
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

484人が本棚に入れています
本棚に追加