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その日一旦帰宅し、着替えを数枚キャリーに詰め込み、葉月さんのマンションに戻った。
勿論、二人の同棲は私の両親にはまだ内緒。
葉月さんのマンションで同棲し、一週間が経過。
毎日増えるキスマーク。私の体からキスマークが消えることはない。
――八月の終わり。
久しぶりに自分のマンションに戻る。
部屋の掃除をし、新学期の準備のため、大学のテキストをキャリーに詰めた。
部屋にある電話の留守電ボタンが、チカチカと点滅している。
ボタンを押すと母の声。
かなりの怒りモードだ。
『美紅、一体何処に行ってるの?何度掛けても留守電だし、携帯は繋がらないし、水曜日に行ったら留守だったし!至急連絡しなさい。でないと警察に捜索願い出すわよ』
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