エピローグ

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――十月、私達は神戸に来ていた。神戸にある小さな教会。 私は再び母のウェディングドレスを身に纏う。 優は白いタキシード。 パパ… 今日はいいお天気だよ。 チャペルの入り口で、母は父の遺影をしっかりと胸に抱き、私の隣に立った。 私は遺影の父に、視線を移す。 「パパ…行くよ」 教会のドアが開き、演奏が始まった。 目の前に広がる赤いバージンロード。その先にはタキシード姿の優。
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