Honey 1

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右手で花びらを広げると、私の掌の中にダイヤとルビーがちりばめられたリングが落ちる。 「優…これ…」 「メリークリスマス。ロスで買ってきたんだ。美紅に似合いそうだったから」 「優…」 「今日は俺達の記念日だから」 「覚えていてくれたの?」 「当たり前だろ。忘れるはずがない」 「…すぐる」 「また泣く」 「だって、優は忙しくてそんなの忘れてるって思ってたから」 「バカだな。忘れたりしないよ」
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