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「したい、優の奥さんはパソコンじゃないでしょ」
ツンと尖らせた唇に、優がチュッとキスをした。不意打ちのキスに、私はドキッとする。
「…すぐる」
「くくっ…、パソコンとキスは出来ないからな」
イジワルな旦那様。
憎らしいけど、ちょっと嬉しい。
優は書斎を出ると、クローゼットから白いコートを取り出し、私に着せた。
首には白いマフラー、頭には白いニット帽。
「はい、雪だるまの出来上がり。寂しがりやの奥様、散歩に行きますか?」
「うん」
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