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――マンションに戻ると、優は浴槽にお湯を入れ始めた。
「体が冷えただろ。ゆっくり浸かるといい」
「優、一緒に入ろう」
「一緒に?俺は風呂は一人でのんびり入る派なんだよ」
勇気を出して誘ったのに、ピシャリと断られた。
「一緒に入ると光熱費の削減に繋がるんだよ。節約になるの」
などと、私は主婦らしく力説する。ただ単に、一緒に入りたいだけだ。
「はいはい、わかりました」
優は優しく笑いながら、私の頭を撫でた。
お風呂の支度をし、脱衣場で洋服を脱ぐ。ふっくらとしたお腹。
「…なんか、キューピー人形みたい」
「そんなことないよ。綺麗だよ。女性の妊娠した体は神秘的だ」
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