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時計を見る。
今は午前七時。
優は毎日七時半にAngel heartに出社する。午後まで帰宅する事はない。
今マンションに戻れば、優は居ないはず。荷物とキャッシュカードを取りに、マンションに戻らないと。
私はホテルの部屋を出て、一階のフロントで三日分の宿泊代の精算を済ませ、タクシーに乗り込んだ。
自宅に戻るのは三日ぶり。
少し緊張しながら、タクシーの中から窓の外を見る。
街は何も変わらないのに、街の風景まで変わってしまったように思えた。
マンションに着き、代金を支払いタクシーから降りる。深呼吸をし、マンションの中に入った。
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