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◇◇
俺は美紅が病院から居なくなり、必死で美紅の行方を探した。
都内のホテルに問い合わせたが、『個人情報保護の為に、宿泊しているかどうかは教えることは出来ない』と、どのホテルでも拒否された。
警察に届けたが、『自殺の心配もなくただの家出に過ぎない』と、相手にされなかった。
美紅がいなくなり、三日目の朝…。
会社は本田と守本に任せ、俺は美紅の帰りを待ち続けた。
――その時…
玄関のドアが小さな音を鳴らした。静かな足音が聞こえ、リビングのドアが開いた。
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