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「優…」
「大丈夫だよ。お母さんが今から来るって」
「ママが…」
「大丈夫、俺がついてる」
「…うん」
不安な表情の美紅を、そっと抱き締めた。俺も不安で、心が押し潰されそうだった。
――三十分後…
美紅の母親が、マンションに訪ねて来た。
母親は美紅に近付くと、美紅の頬に平手打ちをした。
「ばか、何処に行ってたの!どれだけみんなに迷惑を掛けたか、どれだけママや優さんが心配したか、あなたわかってるの」
美紅の母親は目を潤ませ、叱咤しながら美紅を抱き締めた。
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