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朝食を済ませた俺達は、二人で京央南大学附属病院へ向かった。
「優、会社は大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。ちゃんと指示は出してある。こう見えても俺、社長だから。出社しなくてもクビにはならないよ」
美紅の気持ちを少しでも和らげたくて、俺は笑いながらジョークを言う。
「ごめんね。いっぱい心配掛けて…」
「何言ってんだよ。俺達は夫婦だよ。辛い時は、その辛さを二人で分け合えばいい。一人で背負い込むな」
俺は美紅の頭を優しく撫でた。
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