Dear 6

2/32
413人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
朝食を済ませた俺達は、二人で京央南大学附属病院へ向かった。 「優、会社は大丈夫なの?」 「大丈夫だよ。ちゃんと指示は出してある。こう見えても俺、社長だから。出社しなくてもクビにはならないよ」 美紅の気持ちを少しでも和らげたくて、俺は笑いながらジョークを言う。 「ごめんね。いっぱい心配掛けて…」 「何言ってんだよ。俺達は夫婦だよ。辛い時は、その辛さを二人で分け合えばいい。一人で背負い込むな」 俺は美紅の頭を優しく撫でた。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!