Dear 15

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俺は美紅の母親をWORLDcorporationへ送ったあと、自宅マンションへ向かった。 「お袋、悪いな。あと、十日美生を頼むよ」 「任せなさい。でも本当に良かったよ。寂しいくせに我慢している美生が健気でね。もう可哀想で…」 「そうだな。泣き虫なあいつが一度も泣かないなんてな」 「そうだよ。ママが頑張っているから、美生も頑張るんだって言ってね。本当にいじらしいよ」 「そうか。美生がそんなことを…。今夜から俺が一緒に寝るから」
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