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美生が一切れフォークで突き刺し、俺の口に近付けた。
俺は大きく口を開ける。
甘ったるい蜂蜜が、口の中いっぱいに広がった。
「甘いな。けどうまい」
「ねーパパ。ママは大丈夫?」
「大丈夫だよ。明日は幼稚園を休んで、ママに逢いに行こうな。ママが手術の前に、美生に逢いたいんだって」
「うん!美生も逢いたい」
「美紅ちゃん一人で大丈夫なの?今夜寂しくないかしら?不安な夜を一人で過ごすなんて心配だわ」
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