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「でも…幼稚園のお弁当もあるし、送迎もあるし」
「大丈夫だって。本当に心配性だな。俺が出来るだけ家にいるから、安心して治療しろ」
「…そうね。ねぇ…優」
「なに?」
「…もしも…悪性だったら。美生のことお願いね」
私の言葉に、優が動揺している。
「…ばかな事を言うな。今回は良性の可能性が高いと、先生も言ってただろう」
「わかってるよ。でも再発の確率は十五パーセント。今回大丈夫でも、これから先はわからない。もしも…私が再発したら…美生を…」
「…ばかなことを考えるな」
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