417人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうしてやりなさい。きっと不安なはずだから。美紅ちゃんももう大丈夫。きっと完治するに決まってる。父さんも昨日神社に祈願したらしいよ」
「あの親父が?」
「そうだよ。美紅ちゃんは大切な家族だからね」
「…そうか。親父に無事に手術が済んだと伝えてくれ」
「わかったよ」
滅多に笑わない無口な親父が、美紅の為に神社に足を運んでくれたと聞き、俺の胸は熱くなる。
お袋をマンションへ送り、俺は再び病院へ戻った。
最初のコメントを投稿しよう!