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◇◇
手術のあと、病室で優と美生の顔を見て、私は緊張がとけ涙が滲んだ。
優から病理検査の結果、癌細胞は検出されなかったと聞き、ホッと胸を撫で下ろした。
不安で…怖くて…
死の恐怖に押し潰されそうだった、私の心。
もしも…悪性なら…
私は美生を残し、逝ってしまうかも知れない。
ずっと…不安に苛まれた日々。
まだ安心出来ないことは、よくわかっている。
再発の恐怖は…
まだ終わってはいない。
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