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――その日、午前中に術前検査をし、午後には病室に戻った。
優は私と一緒に昼食をとり、不安な私の気持ちを和ませてくれる。
「優、もうすぐ美生が幼稚園から戻るから、もう帰っていいよ」
「お袋がいるから大丈夫だよ。今夜は付き添うから」
「ダメだよ。美生も不安だと思うの。だから美生の傍にいてやって」
「わかったよ。そうする。明日美生を連れて来るからな」
優は笑いながら椅子から立ち上がる。
「いい子にしてろ」
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