Dear 15

9/38
前へ
/38ページ
次へ
俺は医師に深々と頭を下げ、診察室をあとにした。 美紅… 俺は信じていたよ。 美紅は、再発などしないと。 ――午後、二人で昼食をとり、美紅を病室に残し、俺はマンションへと戻る。 美生は幼稚園から帰宅していて、お袋が作ったホットケーキを美味しそうに頬張っていた。 「パパ、お帰りなさい」 「美生ただいま。うまそうだな」 「うん、おばあちゃんのホットケーキ美味しいよ。パパ食べる?」
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

417人が本棚に入れています
本棚に追加