Dear 17

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「なぁ、美紅。このメイクで、美生や美優に俺だってわかるのか?」 「さぁ?どんな格好していても、パパはわかるでしょう」 ニヤニヤと笑っている美紅。俺が困っている姿を見て楽しんでるな。 そんな意地悪すると、今夜はお仕置きだぞ。 開演時間になり、俺はステージに立つ。観客席から子供を誘拐するんだ。 悪役の俺は低い声で唸りながら、悪魔のような笑みで子供を拐う。 勿論、最前列にいた美生と美優だ。二人なら俺だってわかるから泣いたりしないはず。 なのに… 二人を抱き抱えた途端、美生と美優は悲鳴を上げ号泣した。
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