994人が本棚に入れています
本棚に追加
/456ページ
…不覚にも、チャラいけど綺麗なイケメン君にキラキラ笑顔で好きと言われて、思わず…
…ドキッとしてしまった。
「囲碁ガールって…何ですか?」
咄嗟に、さっきした質問をもう一度繰り返し聞いた。
「…囲碁する女の子のこと。今、囲碁に興味持ってる若い女子が増えてるんだって~」
「へぇ、…そうですか」
さっきは答えてくれなかったけど、今度は簡単に教えてくれた。
「未來ちゃんの事だね!」
…囲碁ガールはわかった。けど、まだ分からない事が一つ…
「…あの、猛…先輩!」
「ん?」
「…手、放してください…」
「…あぁ、手?………やだ!」
「?!」
飛びきり笑顔をまた繰り出される。
「囲碁初めてなんだよね?オレ、教えてあげるよ!」
…そう。私の目的、それは囲碁を教えてもらう事。
「…お願い、します?」
「OK!こっち来て!」
「きゃあッ!!」
猛先輩は握手してた私の手を繋ぎなおすとそのまま中へ入って行く。
…さっきまで緊張して入りにくっかった教室。
そこに私はあっさり足を踏み入れていた。
繋いだ手が熱い…!
ドキドキするっ!!
最初のコメントを投稿しよう!